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SNSでアンケート ハンドシェープとマシンシェープ

第1弾は、お好みのシェープをお聞きしました。

先日からSNSのアンケート機能を使って、フォロワーさんを中心にいろいろおたずねしてみました。第1弾はシェープの好み、ハンドシェープかマシンシェープか?おおくのリポストありがとうございました。

結果はX、Threadsともハンドシェープがお好みのかたが多かったです。

ハンドシェープ

まずシェーパーって、サーフボードをシェープするだけではなく、サーフボードのデザインもおこなっていることをご理解ください。

ハンドシェープはサーフボードの原型、ブランクスにテンプレートを使ってアウトラインを書きカット、そこからプレーナーという電動かんなでシェープしていき最後はペーパーで整え完成させます。

そのボードのデザインとシェープもシェーパーが行っています。私はここがすごく重要な部分だと考えています。

マシンシェープ

マシンシェープはブランド、シェーパーによっていろんな使いかたができます。

1.調子よかったボードをスキャンしてシェープデータを作りCNCマシンというボードをシェープするマシンを使ってプリシェープをいう段階、シェープの工程の約80%までをCNCマシンを使って仕上げます。そこからスムージングなどといわれる仕上げのシェープをして完成させます。

2.PCソフトウェアでシェープデータを作り、やはりCNCマシンでカット、スムージングして完成します。

3.PCソフトでデザインして、そのサイズ通りにハンドシェープするシェーパーもいます。これ新しいです。

世界的なブランドでは、シェーパーはデザインのみ、ベースになるデータを作成して、ほかのシェーパーがスムージングを行っています。デザインするシェーパーは有名なA国の人、スムージングはB国の知らないシェーパーとか。この使いかたなら世界中で大量にサーフボードを作ることができます。

細かなチューニングは本来デザインしたシェーパーとコミュニケーションがとれない、仕上げのスムージングは違う人が行うのでできませんね。大きなショップに同じモデルでサイズ違いがたくさん並んでいるプロダクションボードといわれているボードがこの工法です。

でも多くのマシンシェープのシェーパーは、そのユーザーのためだけにシェープデータをひとつづ作成し、スムージングもデザインしたシェーパー本人が行っています。この工法ですとチューニングも自由自在ですし、マシンシェープのメリットでもある再現性が高い、細かなチューニングも可能です。アメリカではこれをハンドシェープとよぶそうです。ATOMサーフボードはこの工法です。

ユーザーさんのフィードバックは?

ハンドシェープは、ユーザーさんからは手作りがいい、心がこもってる、世界に1本しか存在しないなどの希少価値が人気の理由ですね。SNSでもそのあたりのコメントをいただきました。

ハンドシェープは作る側としてはまちがいなくおもしろいです!シェープしながらいろんなイメージがわいてくるんです。それが想いとしてユーザーさんに伝わっているのかもしれませんね。

マシンシェープは上記しましたが再現性が高い、部分的なチューニングがかなり細かくできるというメリットがあります。ハンドシェープのシェーパーにオーダーしたら思っていたのと違うボードができあがって…絶対にマシンシェープがいい!とうかがったことがあります。

FishやMid Lengthなどのオルタナ系はサイジングよりもバランスやデザインがキーになるのでハンドシェープのほうが、ボードの価値観的にもいいのではないかと思います。世界に1本とか、人気シェーパーのハンドシェープとかっていわれると「お!」とか思っちゃうでしょ!

パフォーマンス系のショート、ロングはマシンシェープが向いていると考えています。このボードよりももうすこしドライブするボードがいいとか、動くようにしてほしいとか、アメリカでいうハンドシェープの工法ならこういうことが可能です。世界規模のブランドではこれは無理といってもいいかと思います。

あとマシンシェープのマシンをすべてのシェーパーが所有しているのではなく、マシンカットだけを請け負う会社が多く存在します。なのでマシンオペレーターというマシンにブランクスをセットしてデータ通りカットする人がいます。マシンシェープはこのオペレーターの仕事がとても重要です。

で、どっちがいいの?

ハンド派からは、マシンはコピーでしょとか、心がこもってないとか、いろんないわれかたしてますが…(笑)

上記のとおりマシンシェープでも、そのブランドの工法によってイメージが変わってくるのではないでしょうか?

私はデータをデザインしているときはもちろんですが、スムージングシェープしているとき、そのユーザーさんのサーフィンを考えてシェープしています。数値にないレール、エッジとかは、オーダーを受けたシェーパーじゃないとわかりえないんです。ここはハンドでもマシンでも同じオーダーの大切なところと思ってます。

某有名オルタナ系ハンドシェープのブランドでは、マシンシェープの別ブランドを展開しています。

ハンドシェープだとオーダーがすごくてできあがるまで2年以上かかる…同じシェーパーがデザインしたマシンシェープなら3か月でできる。

世界的ブランドはプロダクションボードを展開すれば80%以上の性能のボードを世界中の多くのかたに提供できるといういいかたをすると聞いたことがあります。

プレーナーをマシンといったハンドシェーパーもいました。プレーナーもマシンもボードを作る道具のひとつ、有効な使いかたができるから使っているというのが正しいと思います。道具なのでうまく使えないなら使っちゃダメ。(笑)Skillをつかったからみんないいボードができるわけではないですから。またマシンシェープだから100%の再現性もありません。

どちらも正しく理解してから

ブランド、シェーパーによって工法が多様なので、そのブランドの工法を正しく理解して、乗り手、ユーザーさんの好みで選ぶのがいいんだと思います。結果それハンドシェープだったりマシンシェープだったりするんではないでしょうか?

次は第2弾、日本のブランドか世界のブランドか。こちらもいろいろ書いてみたいと思います。

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