コンテンツへスキップ

SNSでアンケート 日本のブランドか海外のブランドか

あしたからかなりあったかくなるとか?波もお願いします!

アンケートご協力ありがとうございました。
アンケートご協力ありがとうございました。

昔は海外のボードがすすんでました。でもいまは…

やはりトッププロが乗るボードに興味、あこがれありますよね!これはシェーパーの私でも同じです。逆に興味をもたないほうが不思議です。

私が子供のころ、30年くらい昔、インターネットもメールもなかったころは海外から2₋3年遅れて日本に情報が届いていました。なので日本では新しいボードデザインは、海外から持ち帰ったボードをコピーしたりしながら試行錯誤していました。

でもいまはネットは当たり前の時代、リアルタイムです。これはものすごく大きい変化です。私が思うにこうなってから日本製のオリジナル性が広がってきたようにも思ってます。まねてるだけだと追い越せないですから。

海外にも大手とマイナーがあって、大手はやはりプロダクションボード、マイナーブランドはマシンを使ってハンドシェープと、いまの日本と同様かと思います。前回までのアンケートの解説もご覧ください。

シェープデザインに関して

シェープデザインに関しては、いまや日本のボードも世界基準だと思います。日本のサーフボードインダストリーも50年を超えています。日本人シェーパーを支持する外人シェーパーもいるほどになっています。海外にも日本のサーフボードブランドの販売店があってもいい時代だと思っています。

ロングボードやオルタナ系のボードはすでに個性的で素晴らしい日本のブランドが数多く存在します。日本のサーフボード海外のサーファーが乗りたがる日がきてほしいものです。

いちばん大きいのは世界のトップが乗っていない。これは契約の問題が大きいです。プロだったら契約上の問題もあるから調子がいいからそのブランドを選んでるとは限りません。ブランドからするとトッププロに契約金を払って宣伝するというプロモーション活動でもありますから。

これは世界規模のブランドじゃないとなかなか難しいです。たとえば世界チャンピオンが5年日本のブランドのボードに乗れば、いまの日本のように他国のサーファーも日本のボードに興味をもつようになるのではないでしょうか。

でもみながそうではなくプロの中にもお金じゃなく、本当に信頼のおけるブランド、シェーパーのボードに乗っているかたも多くいます。湘南の某プロは自社の契約外人シェーパーより日本人シェーパーのボードに乗りたがっているといいます。

最近のニュースで五十嵐カノア君が長年契約していたブランドから離れたそうです。もし次に契約するブランドが日本のブランドだったりしたら…?そんな空想してたのしんでいます。(笑)

プラシーボ効果も…あのブランドだからいいとか、あのライダーの板だからいいとか…あのブランドの板に乗ってもあのプロになれないのにいつか気づきます。(笑)このブランドならまあいいかな的な安心を買う的なところもあるかもしれません。

あとは価格ですね。海外のボードの場合、日本の正規価格、並行輸入の送料、税金を含めた価格、ここには為替も影響してきます。いまは日本のボードのほうが安いかもしれませんね。

大きく違うのはラミネート

大きく違うのはラミネート技術です。これはいくつかの形があります。

アメリカではシェープとラミネートを違う工場でおこなうのが多いです。ラミネートを行う工場をグラスショップとよばれたりしています。

はやくたくさん仕上げるのがいいとされていて硬化剤が比較的多くて黄変がはやいともいわれています…ほかにはやっぱり雑いというか…ボードの中に蚊がはいっていたことがありました。(汗)これは国民性、サーフボードの価値観によるんじゃないかと…(笑)

オーストラリアは大きなサーフボード工場でいろんなのブランドをラミネートする形がすすんでいます。このやりかただと「製品」といっていいかと思います。すべての工程がしっかり分業化されていて、その工場の最終工程のクオリティチェックが重要になります。なのでそのブランドがどこでラミネートしているのかでクオリティが決まります。ブランドではなく工場のクオリティになります。

日本ではそのブランドがシェープからラミネートまで自社でおこなう形が一般的でした。私はこれが理想形だと思います。最初から最後まで一貫して自社のクオリティを管理できますから。いまは日本でもラミネートだけ受け付けてくれるブランドもあってアメリカ式でシェープだけを仕上げ、ラミネートはグラスショップにお願いするというブランドも増えてきています。

すべてがいいとはいいませんが、日本のラミネート技術は世界のトップといっていいと思います。いいとするレベルが高いと思います。ただラミネートがいいからいい板ともいえないのがサーフボードの難しいところなんですが…

世界規模のブランドだと、アメリカ巻きとか、日本巻きとか、インドネシア巻きとか、ラミネートする国によってもクオリティが違ってきます。

いろんなかたのいろんなお話しがあります。

「海外のボードに乗ってるあいだは、そのブランドのシェーパーの近くにいるやつを絶対に追い越せない。」これは、海外、日本を問わずシェーパーとコミュニケーションをとれる人が有利ということです。また日本も海外も関係ないということでしょうね。

「ふつう、自分の国のボードに乗るだろ。オージーはAUSのボード、アメリカ人はアメリカのボード、日本人だけいまだに海外かぶれしてる。」(笑)

日本のブランドのボードに乗るプロライダーがスランプで悩んでいたそうです。ずっと日本人シェープのボードに乗っていると「外人シェーパーの板に乗るともっと…」的な。そこでそこの社長がAl Merrick本人にそのプロのボードをオーダーしてくれたそうなんです。(これができるコネクションがすごい。)当時は「Real Al」とよばれてました。そのライダー、それに乗ってボードへの迷いが一発で消えたそうです。

「そんなの乗っててはずかしくないの?」(海外大手ブランドの誰がシェープしたボードかわからないボードに乗っていて…)

海外でも輸入ボードに対して問題意識を持っていて、アジアで作られている安い輸入ボードに対してですが、その数が膨大でローカルシェーパーが運動を起こしているそうです。#supportyourlocalshaper

「その国の、そのエリアのボードに乗っているからこそ、話す機会が増えたりしてサーフィンがしやすくなる。これは世界共通。」

いろんなかたから聞いたお話しです。

やっぱりおすすめは近くの日本のボード

いろいろ書きましたが、日本でサーフィンする私たちには、近くでコミュニケーションをしっかりとってくれるシェーパーに作ってもらう、さらには地元のシェーパーなら自分の波乗りを見てもらったりいっしょにサーフィンできたりと最高にいいです。じっくり自分のボードをシェーパーとアップデートしていく、これが最高だと思います。

でも、安心するためではないですがたまに有名ブランドのボードに乗ってみることって必要だと思います。ただそのブランドのシェーパーと言葉の壁を越えてコミュニケーションをとってオーダーしたいい板が手にはいればですが…

若いころ選手をしていていろんなサーフボードに乗って、10年以上世界のNo.1シェーパーとよばれるブランドの販売店をし、20年以上前から身近でマシンシェープを見て乗ってきた、いまは自分のサーフボードブランドを持つ私が解説してみました。このあたりを参考に次のボード選びの参考にしてもらえればと思います。

ATOM Surfboard バナー
BlackSuitsバナー
WATERS Clothing Custom Board Bagバナー
WATERSキッズ+ボーイズ応援プログラムバナー
WATERSサーフィン講座バナー
スクールバナー